ソリッドボディエレキギター:エレキギターとは…。 エレキ永遠BLOG



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ソリッドボディエレキギター

エレキギターと一口に言っても様々な種類があります。今回はそれらのバリエーションについて簡単に説明していきたいと思います。


最初に取り上げるのはソリッドギター。エレキと聞いて普通に思い浮かべるのがこのタイプでしょうしね。
ソリッドというのは「塊」という意味でしたっけ?皆さん辞書でも引いて確かめてください^^

まず伝統的なギターの構造としてホロウボディというのがあります。内部に大きな空洞を持っている構造を指してそう言いますが日本ではフルアコ、フルアコースティックボディと呼ばれる事が多いですね。
表板、側板、裏版を張り合わせてボディを形成することで内部に大きな空洞を持たせることが可能になります。

これに対してソリッドボディとは厚みのある単板で形成されたボディ構造を指しています。
ボディが単板なので内部に大きな空洞がありません。そしてとても頑丈で高い剛性を備えているのが特徴です。
このような構造を持つギターの事をソリッドギターと言うのです。
単板は同じ種類の材を複数枚貼り合せる場合と異なる材を貼り合わせる場合の両方があります。貼り合せのない1ピースボディも存在しますが一定の品質を保った材を大量に確保することが困難な為、それほど種類は多くありません。

ソリッドギターは内部に大きな空洞を持たないのでホロウボディのように弦の振動を反響させ増幅する事ができませんがアンプに繋ぐことが前提のエレキギターには関係ありません。むしろホロウボディの泣き所であるハウリングの問題から開放され、プレイヤーはより大音量で演奏できるようになりました。
大音量…。ロックにおいてそれがどれほど重要な要素か言うまでもありません。
ソリッドギターの登場がなければ…ロック音楽の表現の進化はおそらく非常に限定されたものになったはず。
まさに世紀の発明と言っても過言ではないでしょうね!

エレキギターは登場当初ピックギターにピックアップマイクを取り付けてあるような形態であるだけで、外見上も構造上も一般的な「ギター」とそれほど代わり映えしないものでした。ピックギターというのはアーチトップ形状(ボディの表板が平らでなく山なりに中心部にむかって盛り上がった形状を持っていると言う意味)のボディトップにFホールと呼ばれるバイオリンのような穴が開いており、弦を固定するテイルピースがボディエンド(ボディの末端部、終端)から伸びている構造を持ったギターの事を指して言います。
和製英語らしいです…。最近まで知らなかったんですが^^;
なんで「ピックギター」なんでしょう?チョーキングとかもそうですが時々日本人は由来の分からない妙な合成英語をひねり出しますよね。「ナイター」なんかはまだ解るんですけど…。
ピックギターはブルースとかでよく使われたりします。憂歌団の内田勘太郎なんかが有名ですよね。

しかし、アコースティックボディとはそもそも内部の空間で音量を増幅させるのが主要な目的であるはずなのでアンプでそれを行うエレキギターにとって本当に必要なのかと言う疑問が当然出てきます。
当然とか書きましたがそうではないですね^^;
当時の人にとっては突拍子もない発想だったでしょう。やはりここは天才の出番です。
レス・ポールさんの登場です!
いや、レスポールではないですよ?ギタリストのレス・ポールさんです。戦前から戦後にかけて大活躍したリビング・レジェンド、あの名器レスポールにその名を冠した20世紀の最も偉大なギタリストの一人です。

ソリッドギターは1941年に彼が造り上げた実験的な電気楽器でした。重さ10キロの角材にネックとPUを取り付けたその楽器は「The Log」、丸太と名づけられレス自身の手によって改良が加えられ続けました。
ソリッドギターのコンセプトに確信を持ったレスは1946年に「The Log」をギブソン社に持ち込んでプレゼンするのですが…結果は散々だったようです。「ホウキの柄」とまで言われてしまったとか。
アメリカンな感じがいいですね!日本人だったらそんな大御所に訳のわからない発明を持ち込まれた日には冷や汗かきながら…いや、そんな話はどうでもいいですね。

ギブソンに門前払いを食ったレス・ポールのアイディアに一人の男が注目します。
レオ・フェンダーです。
言わずと知れたフェンダーギターの生みの親、天才技術者である彼はレスのアイディアが自らが暖め続けていた「新時代の楽器」の構想と多くの共通点を持っていることを見抜いていました。レオ・フェンダーはその前年に立ち上げた楽器製造会社、フェンダー・ミュージカル・インストゥルメンツ・コーポレーションで、自身が設計したエレクトリック・ラップスティールギターをヒットさせ着実にシェアを伸ばしていく一方で、新商品の構想を怠る事をしませんでした。彼はそれまでのフルアコースティックボディ(ホロウボディ)にPUを取り付けただけのエレキギターにある問題点を見出していましたが、それに明確な輪郭を与えたのがレスの考案した「珍発明」だったのです。

レオ・フェンダーはホロウボディのエレキギターの問題点としてボディの共鳴が弦の振動をロスさせる事、それによってエレクトリック本来のパフォーマンスが出せない事、と考えていました。
彼はよりピュアでサステインのある音を求めていました。彼のヒット作、エレクトリック・ラップスティールギターのサウンドが念頭にあったのは想像に難くありません。ラップスティールもソリッドボディで作られていますからレオ・フェンダーにとってはレス・ポールの馬鹿でかいスリコギギターも不思議な物体には見えなかったでしょう。レス・ポールの「珍発明」を目にするや「一緒に新しいギターを作ろう」と持ちかけたそうですが、レスはそれを断ってしまいます。この時二人のタッグが実現していたらロックの歴史は今とはまるで違うものになっていたかも知れませんね。神の采配に感謝です。
一説によると「The Log」のプレゼンの場にレオ・フェンダーも居たとか居ないとか・・・真相は判りませんが。
レスとのタッグを実現させる事が出来なかったレオ・フェンダーは独力でソリッドボディエレクトリックギターの開発に乗り出します。48年から本格的な開発に着手し、1950年に世界初のソリッドギター、ブロードキャスターを完成させます。10数年ほど前はブロードキャスターの初年度生産品は48年と看做されていましたが現在ではレオの記憶違いであったことが判っています。

このギターがどれほど革命的な存在か、どれほど画期的な機構を備えた発明であったのかを説明するのはまたの機会ということでご容赦を。
例によって疲れました^^;
次こそは500文字でまとめます。

満を持して市場に投入されたブロードキャスターですが
「こんな妙な形のギターもどきが売れるはずない」
そうたかをくくってたギブソンが仰天するほどヒット商品となり、それ以前のギターを過去の遺物にしてしまいました。ここにいたってようやくギブソンはレス・ポールとの提携を正式に打診する事になります。
そうして1952年に発売されたのがギブソンレスポールなのです。
その音は前回のエントリで紹介した動画で聴けるのでどうぞよろしく〜。
それにしてもソリッドギターの登場からわずか数年で代名詞と呼べるメジャーなモデルが出揃ってしまうのが驚きですね。
ソリッドギターは登場した時点ですでに完成されていた楽器だと言えるのではないでしょうか。

このへんで切り上げますがとりあえずブロードキャスター(後に諸事情でテレキャスターと改名)の動画を紹介しておきます。
テリーと言えばこの人でしょう。
キースさん!やっちゃってください!





posted by POCO at 10:33 | エレキギターの種類
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